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Audio 最高 再考
00(オーディオ再考)【はじめに】
オーディオは装置に凝らないこと!!って自覚したのは100万円超のスピーカセットでも超弩級のアンプでも購入できる可能性が出てきた40台になってからの事。そして装置に大枚をはたかずに良い音で聞きたいというコストパーフォマンス願望は今でもあります。確かに大好きな音楽をボンボンベコベコのエンクロージャーで聞いては楽しみが半減しますし10万円と100万円の投資で同じ音であったならば迷わず10万円の投資で済ませます。
音楽の本質を内省する佳境にいたり、悟ったことが若干ありますので私の考えをここに述べておきます。
私はオーディオ業界人ではありませんが、前述の如く中学校、高校と工作が好きで、それなりに電子回路、電気回路から音響(電波伝播の遅いものとの解釈でいいかな?)に興味を持っていましたので。
今の年齢になって不思議に思う事 それは青少年時代に憧れていたオーディオ領域の商品というものが
なんであんなに高額なのかって事です。音響とは超低速の伝播領域であり、結構自然な環境に近い領域ではあるのですが、振り返ってみるとオーディオ誌に書いてある事が、非常に不可解に思えてくるのです。
可聴領域を越えた範囲の音響の効果とか、
それならば技術革新による超音波オーディオとか、光速に迫るオーディオがあっても良いんじゃないかって!!
ここで【なにをばかな冗談を言っている】って思った方はこの先には何もありません。
洋彰庵の本稿はオーディオ評論家の邪魔をしたり、オーディオマニアの趣味を否定することではありません。
ただ、本来の目的(音楽を聞くという事)から的外れの部分に無駄使いをしないように、私なりに考えてみた事のまとめであります。
電気的、物理的に考えて間違っているのではないかと思われる事や技術的根拠のない事象に対しての議論は避けたいと思います。自称マニアに成りきれなかった音楽好き人間のたわごと さて今からオーディオセットを揃えようとか、買い換えようと思っている方のご参考になりますでしょうか。
01【良い音を楽しむための目的とその考察】
先ず、良い音とは何かを考えてみましょう。
理想的なオーディオ装置とは、音源に記録されている情報を何の脚色もなく忠実に再現する事に有ると思います。すなわち、余計な雑音が入ったり、元の信号に歪みを発生させないと言う事に尽きると思います。
異論はございますでしょうか? これが良い音でしょう。
この定義が曖昧のままに、ああすれば音が良くなる、こうすれば良いという話等はまったく意味をなさないと存じます。
およそ、人間の感覚というものは十人十色、聴覚も個人差が大きく、他人がどのように聞こえて、どのように感じたかということは私には理解のしようがないものです。高音が難聴の方はイコライザーで補正してやっとフラットな音として聞こえますし、その補正された音は同周波に難聴のない方にはドンドンの音にやけにシャリシャリと、まるでラジオの肌色のイヤホン(懐かしいなあ)で聞いているように聞こえるでしょう。
ただし、装置によって音源からの情報再生(音響の再現)が異なるのは事実ですし、ここにその機械を作ったメーカーの脚本があって当然のことと思います。
それを良い音、悪い音と扱わず、気に入った音の表現をしてくれる装置か否か、
という観点で捉えるべきことが自分の音響再生環境にベストマッチングな方法ではないかと思っています。
つまり良い音とは個人にとっては快を感じる音が良い音と理解すれば良いのでしょう。
そして自分は主にどこで音楽を聴くのかを考えてみましょう。
自分が音楽を鑑賞する環境で最高の性能をオーディオ装置が出してくれれば良いだけの話です。
屋外コンサート・スキー場でのBGM・カーオーディオ・自室内それぞれに適したオーディオ装置があって当然でしょう?4畳半〜6畳に38cmウーファー搭載3ウェイスピーカを置き、超弩級アンプでドライブして何になるのでしょうか? しかし今のアンプは大出力と重量を誇っていますよね安くても。
また、試聴室という場所での機器の選択は全然評価にならないと存じます。
聞く空間が自分の部屋と違います。何よりも店は売りたい品物は条件のいい場所に置くと言う事。
結局「運を天に任せ、高ければ間違いなかろう」で買ってしまうでしょう。
スピーカーシステムはあまりスピーカの数に拘らないほうが良いのではないかと思います。
下手なクロスオーヴァのマルチウェイよりも良いフルレンジの方がよっぽど良い音がすると思います。
個人的にはフルレンジのマルチスピーカーBOSEの901が好きで現在でも愛用しています。
前に1つ後ろに8つの11.5cmフルレンジスピーカ合計9個構成のエンクロージャーです。
アンプはS/N比が良ければ現在の一般家庭の住宅事情では20W+20Wでも充分でしょう。
その他の機器はいわゆる老舗のブランドを買っておけば間違いはないでしょう。
アンプを中心としたオーディオ機器に関しては、メイドインジャパン製品の老舗のブランドマーク製品はその値段に見合った性能を出しているはずです。
老舗のブランドってDENON(日本コロンビア)・TECHNICS(松下)・DIATONE(三菱)・トリオ(KENWOOD)・ビクター(JVC)・パイオニアの事でしょうか? 多分に書き忘れているかもしれませんが、そこらへんはお許しを。
02【つれづれ】
a最近の機器の太い電源ケーブルについて。
コンセントから先の自分の家の屋内配線をご存じでしょうか?
コンセントから機器までの電源コードをいくら良いのにしてもね・・意味がない
(見てくれは良いでしょうか?)
電源ケーブルについてはいろいろと迷信があって、100Vをやめて、200Vから給電し、変圧器で降圧し、給電したら音が生々しくなったとか、極性が間違っていると音に影響するとか、太い方がロスがないので音がいいとか・・・
そもそも、今の機器は内部でトランスで降圧して、整流し直流化している事実が判明していれば、これは眉唾だと気がつきそうなものですね。
電源側の容量が問題になるほどの電力を機器は使っていません。また機器側からしても、必要な電流を必要な分取り出せればいいのですから、電源側の容量をいくら上げても効果はありません。 どうして50W以下の消費電力のCDデッキに、そんなことをする必要があるのかアマチュア無線技師は理解に苦しみます。
しかも、直流で動いているものに、交流電源の質がどういう影響を与えているのか?そのよう理解した人は、きっとそのように聞こえたのでしょうが(そう思いたい気持ちも解りますが・・・)、活字にはしてほしくありません。
それなりのオーディオ装置はちゃんとした安定化電源回路になっているはずです。
附属の電源ケーブルが熱を持たない限りは電源ケーブルの太さは気にしない様にしましょう。
むしろケーブルの容量よりもACラインに乗ってやってくる、他機器(エアコンや洗濯機や冷蔵庫)のノイズを気にすべきでしょう。問題解決にはラインフィルターを入れれば良いのではないでしょうか。
本機はコンセントの極性を違えても、音質には影響がない作りです。って機器に表示してくれるオーディオメーカは凄く偉いと思います。その上で【音質に影響がある場合には、極性を合わせてみても障害はありません。】なんて解説でもあれば最高ですね。・・これ かなり皮肉ですか?
ここでお話しているのは交流の電源ケーブルですよ。スピーカケーブルや直流部分には極性がありますので極性プラス・マイナスを必ず揃えてくださいね。
パソコンや無線通信機器の分野とオーディオの分野は別の世界です。だいたい扱う周波数がメガヘルツと
可聴領域20KHz前後まで。パソコンでの禁止事項がそのままオーディオ機器に適用する必要性はないと言う事でしょうか。
特に電源関係の事ラインフィルターを入れれば充分では?
bアナログかデジタルか。
理想の音楽伝達系があるのなら、音響はアナログに決まっています。ただ、それを実現することがほぼ不可能な事だということ。
ふっとマイケルジャクソンの肉声が聞きたくなってもマイケルを傍らに呼んで歌わせ、次いでオーケストラを呼んで演奏させて・・・って自室で出来ますか?
音の発生源が空気を振動させ、これが鼓膜を振動させる。これが理想の音楽伝達系・・・無理です。
さてアナログかデジタルか。・・残念ですが現在のアナログの欠点を補っている意味でデジタルに軍配を上げざるを得ません。
アナログレコードの作成過程は機械的にカッティングしたマザー(マスター)をプレスし、サブマスターを作りそれを更にプレスして作っているのですからアナログレコード(音盤)の品質(再現性)は100%ではありません。再生系にしても、音盤と針の擦る音(針音)のノイズは必ず存在します。
CDの出た頃ならいざ知らず技術的に良い音か悪い音かと言う議論をするならば、21世紀の補正されたデジタル系では、波形・歪み・ダイナミックレンジ・SN比どれを見てもアナログに勝ち目はありません。
それでも、アナログの音が良いと言う人はそれで好みの問題ですから結構なのでしょう。良いと言うのではなく、洋彰庵は「アナログの方が好きだ」と言いましょう。そしてこのアナログレコード(音盤)を可及的忠実
に再生する機器が欲しい!!これが目的です。だってアナログレコードのお店が開けるほど有りますから。
いまさらCDで音源を探して揃える根気もありませんし、まだCD化されていない愛聴盤も多々ありますし。
今アナログプレーヤーとアナログ音源を持っていなければ、あえて新規に買う必要性はありません。理由を下に記載します。どうしても聞きたいアナログ盤があるのなら別ですが
いずれにしても、消えゆくものですし、残っても更に高い値段で取り引きされるでしょう。そしてLPやEPがSPを駆逐したようにいずれ消え行く運命にあります。
私を含めてアナログ音源を聞こうとする者は今更カートリッジがどうのターンテーブルがどうのって・・
言わない事が懸命なのでしょう。交換針などの調達やカートリッジの選択もだんだん困難になっていく。
そんな21世紀初頭でした。いずれにしても、愛聴盤があるので仕方なくアナログ派でございます。
c可聴領域を越えた機器について。
人間の可聴領域(音が聞こえる範囲周波数)は大体20Hz〜20kHzです。また、聴覚は加齢と共に衰え20代前半が最も可聴領域が広いとされています。
スピーカーが超音波に入る領域を再生できたとしても、その前の機器がどうなっているのかを考えてみましょう。
いまやデジタル時代だから、高域再現をクリアに云々とオーディオメーカは言っているようです。
デジタル時代であろうとなかろうと、人間の耳はアナログ信号しか受け取れないのだから、デジタル時代なんて関係ないのではないでしょうか。
アナログ(音発信)からアナログ(音再現スピーカー)までをデジタルにしただけの事。単純に技術の進歩という言葉の魔術で、人間の耳の特性までを変えて欲しくありません。もっとも最近では音源もデジタルのものが多いですよね。デジタル伝達の極致は鼓膜を介さず聴神経細胞に電気信号を送り脳へ音を伝達することでしょうか?でも鼓膜に穴を開けて聴神経電気刺激電極を装着してまでongakuを感じる気にはなりません。それこそ(音が苦)です。
結局可聴領域内の中心80Hz〜16kHzをどうやって心地よく伝えられるかがテーマなのでしょう。
d過剰な振動対策について。
最近の機器のカタログを見ると、やたらと振動対策で云々・・と言う表現が見受けられます。
明らかに振動(機械振動)の発生している部分は別の問題があると思いますが、通常の使用環境で振動が問題になる機器は21世紀の機器にはないと思います。
真空管アンプはその構造上、明らかに振動させてはいけません。振動で音は歪みます。
アナログレコードプレーヤも機械的振動で信号を検出する装置なので余計な振動は明らかにいけません。振動で針が飛びます。
スピーカも機械的振動部分なので当然不要な振動はないほうが良いです。振動(共鳴や共振で不要な音が混ざります。
21世紀のオーディオ機器で振動対策が必要な部分はスピーカーだけでしょうか。
e余計な耐震装置?CDプレーヤーのスタビライザ
スタビライザというものでごたたましく武装したCDプレーヤーがあります。
また世の中にはコンピューターのCD-ROM装置(ペラペラのカシャ・ブーンで24倍速のドライブ)があります。
オーディオCDは、44.1kHzの中でサンプリングミスの補正がかかる仕組みでした。もしデジタル部分でサンプリングミスがあっても聴感上では判断できないでしょう。オーディオCDは読み取りドライブの振動対策ではなくて、デジタル出力から以降のアナログ変換部分が重要に思います。現在ではこの部分殆どチップ化されていると聞きます。
カシャ・ブーンでコンピューター用の24倍速ちゃちなドライブでちゃんとデジタル信号は取り出されており、そのCDーROMドライブの値段って・・・安い。
ここに多いなるスタビライザ付きCDデッキの疑問を持ちます。
そして・・
スタビ付き高価CDデッキのメーカーさん!ごめんなさい。先に謝っておきます。
f余計な耐震装置?トランジスタアンプの足やぶ厚く重いシャーシ
内部のトランジスタが振動しても回路を流れる電子には何の影響はないはずですが。
現在のプリント基板回路は立体交差する部分も殆どないので、ファラデーの法則を気にする部分もありません。そんなに振動が音に悪いのならカーステレオは聞くに堪えない歪んだ音になるはずですが。
よってトランジスタアンプはシールドとか電磁波対策がなされていればそれで充分かと思います。
パワーアンプのコイルが重いのは意義があることなのでしょうが。・・・・やたらとぶ厚く重いシャーシで
持ち上げるのに苦労するトランジスタアンプ・・・・。
g最後に録音装置
オープンリールテープからカセットデッキそして時代はMD・CD−R・DVD・MP3・・ポリシーも知識もないので書けません。今後の動向を注意深く見守っていこうと思っていますが・・多分洋彰庵には不要。
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